個人クレジットカードであれば、年会費を無料で保有できるカードが存在します。ただ、法人カードで年会費無料のカードはほとんどありません。これがアメックスのようにハイステータスのブランドとなるとなおさらです。

ただ、法人カードの中でも実質的に年会費無料で保有できるアメックスのビジネスカードが存在します。こうした法人カードとしてセゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カードがあります。

個人カードと思われがちなセゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カードですが、法人口座を決済口座として指定することが可能です。そのため、問題なくビジネスカードとして法人口座決済が可能です。

それでは、どのような特徴やメリットのあるカードなのでしょうか。ここでは、セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カードのスペックやメリット・デメリットについて解説していきます。

セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード
対象  個人事業主・法人
券面
年会費 1,000円(税別:初年度無料)
年一回でもカード利用があれば次年度無料
追加カード なし
還元率 0.5%
ETCカード年会費 無料
ETCカード枚数制限 5枚
限度額 個別設定
国際ブランド

実質年会費無料の法人カード

個人事業主・フリーランスや会社経営者であっても利用できるのがセゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カードです。

この法人カードは年会費が非常に安く、1,000円(初年度無料)となっています。また、年一回でもカード決済があれば次年度は年会費無料になります。そのため、実質的に年会費無料で保有できる法人カードとなっています。

たとえ100円の決済であったとしても、年会費無料になります。そのため年会費は設定されていますが、初年度無料ですし基本は「年会費の必要ない法人カード」だと考えて問題ありません。

年会費が完全無料の法人カードとしては、例えばライフカードビジネスライトがあります。ただ、これらの法人カードはポイント還元率がゼロであったり、あったとしても非常に還元率が低かったりします。そのため使い勝手が悪く、結局のところ損をしてしまいます。

ただ、セゾンパール・アメックスでは実質的に年会費無料だとはいっても、一応は「年会費1,000円」ということになっています。そのため還元率は悪くないですし、最初にもつ法人カードとしては最適です。

個人事業主や一人社長に適したビジネスカード

どのような人にとってセゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カードが適しているのかというと、ビジネス素人の個人事業主(自営業)や一人社長になります。

個人カードとしてセゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カードを利用する場合、家族カードを4枚まで無料発行することができます。ただ、法人決済用としてセゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カードを利用する場合、追加カード(社員用のビジネスカード)を発行することができません。

家族カードを発行するには、以下のような用紙に記入する必要があります。「本会員(あなた)と生計を共にする人」のみが発行対象であるため、従業員用の追加カードは作れないのです。

社員カードを作る場合、名字の違う人が何人も並ぶことになります。どう考えても不自然であるため審査に通りません。従業員に法人カードをもたせることができないため、追加カードを活用することで社内経理の簡素化を考えている経営者にとってセゾンパール・アメックスは向きません。

そうではなく、個人事業主・フリーランスや一人社長など、社員がいなくて完全一人でビジネスをしている人がもつべき法人カードになります。例外として、家族経営の会社の場合は問題なく家族カードを「社員用(妻や子供など)の追加カード」として利用できます。

従業員用の追加カードを発行できないことについては、私はカード発行元のクレディセゾンにも確認したのでおそらく間違いはありません。

また、年会費無料であることからわかる通り、ある程度稼いでいる人にとっては不要のカードです。ビジネス初心者であり、創業間もない個人事業主や会社経営者が申し込むべきカードとなります。

審査基準は高くない

それでは、審査基準はどのようになっているのでしょうか。実質、年会費無料で手軽に持てるとはいっても、カード審査に通過しなければ意味がありません。

セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カードについて、審査は通りやすいです。事業開業直後の個人事業主や法人経営者であっても、問題なく審査に通過します。

セゾンパール・アメックスのプラチナ版として、セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレスカードが知られています。

セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレスカードも同様に、創業1年未満の会社でも審査に通ることで知られています。プラチナカード(年会費2万円)であっても問題なく審査に通過するため、それよりもグレードの低いセゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カードはより審査が甘くなっているのです。

そもそも、年会費が実質的に無料の法人カードに申し込む個人事業主・フリーランスや法人経営者は「ビジネスがまだ軌道に乗っていない人」だと推測できます。そうした人を対象にしたビジネスカードなので、あまり審査について心配する必要はありません。

登記簿謄本(履歴事項全部証明書)や決算書の提出は必要なく、審査基準は甘いです。インビテーション(招待)は不要であり、審査の難易度は高くないことから、誰でも申請できるビジネスカードだと考えてください。

即日受取可能な法人カード

セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カードには他にも特徴があります。その一つに審査時間があります。

個人カードとして利用する場合、インターネットから申し込み、全国にあるセゾンカウンターで受け取りをすれば最短即日で発行することができます。これと同じように、法人カードとして利用する場合であっても問題なく即日発行が可能なのです。

全国にあるセゾンカウンターの検索は「ここ」から行ってください。例えば東京であると、以下のような結果が出てきます。

セゾンカウンターの営業時間も記されているため、何時までに行けばいいのか分かります。

ネットから申し込みを行った後、以下のようなセゾンカウンターへ向かうようにしましょう。写真の通り「カードデスク」「セゾンカードデスク」などの文字があり、ここでセゾンパール・アメックスを発行してもらうことができます。

セゾンカウンターでは、「申し込みをした後に送られてくるメール」などを見せることによって、問題なくその場でビジネスカードを発行してもらえます。意外と多くの人が並んでいるため、早めにネット上から申し込みをして、通知が来たらすぐセゾンカウンターへ出向くといいです。

セゾンカウンターは土日でも開いているため、土日や祝日であっても問題なく受取が可能です。

また、セゾンカウンターまで出向くのが面倒であったとしても、カード発行までの時間は短くなっています。カード発行まで、郵送でも最短3日ほどの時間です。

もっと正確にいうと、3営業日以内です。そのため、土日を挟む場合は少し発行時間が長くなります。クレディセゾンは19:30にその日の営業が終わるため、その前までにネット上から申し込みをするといいです。

なお、一般的に法人カードを発行するためには1ヵ月ほどの時間が必要になります。法人カードはそれだけ審査が慎重になるためです。それに比べると、審査基準が高くないセゾンパール・アメックスの発行日数は非常に優れているといえます。

一般的な特徴

手軽に持つことのできる法人カードですが、使用するクレジットカードの数を増やすのはよくありません。吟味して法人カードに申し込みをする必要があります。

ただ、具体的にどのようなスペックであるのか把握しなければ申し込みはできません。そこで、セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カードのスペックについて確認していきます。

ポイント還元率は0.5%

多くの人が気になるものとして、ポイント還元率があります。クレジットカード決済をすることで、どれだけポイントとして還元されるのかを示したものが還元率です。

一般的に法人カードの還元率は低めであり、0.5%の還元率が普通です。セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カードは還元率0.5%であるため、特に還元率が優れているわけではなく、逆に還元率が悪いわけではありません。還元率の観点からいうとスペックは普通です。

具体的には、1,000円の利用で永久不滅ポイントが1ポイント(5円分)たまります。1,000円のカード決済で5円分の永久不滅ポイントがつくため、還元率0.5%なのです。永久不滅ポイントという名前からわかる通り、特に有効期限はありません。たまったポイントは使うまで消えることがないのです。

なお、海外でカード決済した場合は還元率1%となります。還元率が2倍になるわけです。ただ、通常(国内)の買い物が還元率0.5%なので、ポイント還元率は0.5%で考えておくといいです。

・マイル還元率は0.25~0.3%

ポイントを商品に変えたり、ギフト券に変えたりする場合、還元率0.5%となります。ただ、中にはマイルでポイントをためる人もいます。

マイルにする場合は還元率0.25~0.3%です。永久不滅ポイントをマイル交換するとき、ANAマイル還元率が0.3%、JALマイル還元率0.25%となるのです。

限度額は個別設定

また、限度額は個別設定です。限度額とは、「約2ヵ月の間に利用できるクレジットカードの決済額」だと考えてください。

個別設定であるため、カード発行元のクレディセゾンは限度額を明らかにしていません。ただ、一般的には限度額30~150万円といわれています。

一般的な他の法人カードであれば、限度額が最高100万円となっています。これに比べると、セゾンパール・アメックスの限度額は問題ないといえます。

ただ、ビジネスが軌道に乗り始めると限度額150万円では足りなくなります。毎月、100万円の決済があるのは普通になってくるため、あくまでも創業間もない個人事業主・フリーランスや一人社長が活用すべきクレジットカードになっています。

法人ETCカードは無料

また、ビジネスでは有料道路や高速道路を使う機会があります。ETCカードについて、セゾンパール・アメックスはどうなっているのでしょうか。

セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カードは年会費無料にも関わらず、法人ETCカードの発行についても無料になっています。そのため、カード発行のすべての場面でお金が必要ありません。

また、法人ETCカードは5枚まで無料で保有できます。基準となる法人カード1枚につき、5枚まで発行できるというルールになっているのです。

そのため、たとえ社員を雇って人数を増やしたとしても、高速道路利用についてはセゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カードで対応することができます。追加カードは発行できなくても、法人ETCカードについては5枚まで発行できるからです。

ちなみに、法人ETCカードについてもセゾンカウンターで即日発行ができます。できるだけカード発行までの待ち時間を少なく発行したい場合、セゾンパール・アメックスはおすすめです。

電子マネーの利用:ID、QUICPay、Apple Pay

セゾンパール・アメックスでは電子マネーを活用することができます。使える電子マネーとしては、IDやQUICPay(クイックペイ)、Apple Payなどがあります。

IDやQUICPayに対応しているクレジットカードであると、Apple Payにも対応することになります。そのため、iPhoneをもっている人であれば携帯電話が法人カードの決済端末になります。

以下のようなマークのある店であると、どこでもID、QUICPay(クイックペイ)、Apple Payで支払うことができます。

私はわりと頻繁に利用しており、「IDで支払います」などのように店員に伝え、法人カード(または携帯電話)を端末にかざすだけで1秒で支払いが完了します。

なお、これらは後払い式の電子マネーになります。つまり、SUICAやPASMOのようなチャージ式ではなく、使った分だけ後で請求書に金額が記載されるようになります。そのため、通常の法人カード決済と同じ感覚で利用できます。

すぐに支払いが終わるのはメリットですが、他にも「家族や社員など別の人にお使いを頼み、事業で必要なものを代わりに購入してもらいたい」というときに、貸し出すことができます。電子マネーであれば暗証番号の入力が不要であり、サインも必要ないので問題なくお使いができます。

・支払い方法は分割払いやリボ払いにも対応

法人カードであると、基本は一括払いのみです。ただ、個人クレジットカードと同じスペックであるため、セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カードは一括払い以外の方法にも対応しています。

2回払いや分割払い、ボーナス一括払い、ボーナス2回払い、リボルビング払い(リボ払い)など複数の支払い方法を選択できます。

・海外旅行傷害保険はない

セゾンパール・アメックスのデメリットとして、海外旅行傷害保険が存在しないことがあります。海外旅行傷害保険があれば、現地でケガや病気をしても高額な医療費を請求されなくなります。

年会費が実質的に無料の法人カードであると、どの法人カードも海外旅行傷害保険が存在しません。これは、セゾンパール・アメックスについても同様なのです。

また、一般カードなので空港ラウンジの利用などもできません。

プラチナカードへの切り替え時期

ビジネスをしている個人事業主や会社経営者が利用することを考えるとき、クレジットカードの切り替え時期についても理解しておくといいです。

セゾンパール・アメックスには、プラチナカードであるセゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレスカードが存在します。

法人カードの中でも、非常に低価格の年会費となっているのがセゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレスカードです。JAL還元率1.125%であり、さらに年間200万円以上の利用があれば年会費1万円になります。

年間200万円以上利用する経営者の場合、還元率のことを考慮すると実はセゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレスカードに申し込んだ方がお得になります。年会費はかかりますが、それ以上にポイント還元率が良く、多くのポイント(JALマイル)を入手できるからです。

しかも、ポイントは非課税の現金と同じ役割を果たします。たまったポイントを個人利用することで、積極的に節税するようにしましょう。

年間200万円なので、月に約17万円のカード決済です。これくらいであれば、それなりに事業が順調だと達成できてしまいます。

最初はセゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カードに申し込んで問題ありません。ただ、カード決済額が月17万円ほどになった場合はセゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレスカードへ切り替えるといいです。

プラチナカードなので海外旅行傷害保険や空港ラウンジの利用、高い限度額、コンシェルジュサービスなどメリットは大きいです。ここまで理解したうえで、セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カードを活用するといいです。

セゾンパール・アメックスを法人カードで発行する

ハイステータスなアメックスのカードにも関わらず、実質的に年会費無料で法人カードを発行できる非常に珍しいクレジットカードがセゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カードです。

しかも、即日発行ができてしまう法人カードです。インターネット上で申し込みをした後、全国にあるセゾンカウンターへ出向けば問題ありません。

また、即日発行しなくても3営業日という非常に短い時間で発行することができます。通常、法人カードは発行までに一ヵ月ほどかかることを考えると、かなりスピード発行に対応していることがわかります。

ポイント還元率や利用限度額は普通です。ただ、年会費なしで法人カードを利用できる、メリットの大きいクレジットカードになっています。事業を始めた後にできるだけ早くクレジットカードをもちたい場合に適した法人カードです。

セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード
対象  個人事業主・法人
券面
年会費 1,000円(税別:初年度無料)
年一回でもカード利用があれば次年度無料
追加カード なし
還元率 0.5%
ETCカード年会費 無料
ETCカード枚数制限 5枚
限度額 個別設定
国際ブランド
発行期間 即日発行可能
支払い方法 1回払い、2回払い、ボーナス一括払い、ボーナス2回払い、リボ払い
電子マネー ID、QUICPay、Apple Pay
海外旅行傷害保険

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