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クレジットカードを活用することには大きなメリットがあります。お金を支払うときに多額の現金をもつ必要がないですし、どれだけのお金を支払ったのか自動で記録されます。

ただ、任意団体を運営している人が心配することとして、「自分たちのような任意団体であってもクレジットカードを発行できるのか」ということがあげられます。任意団体とは、法人(会社)ではない団体のことを指します。例えば、サークルや同窓会組織、マンションの管理組合などです。

結論をいえば、こうした任意団体はクレジットカードを発行できません。かつては発行できた時期もあるかもしれませんが、任意団体は信頼がないので専用のクレジットカードを作れないのです。

ただ、やり方によっては問題なくクレジットカードを任意団体用に作成することが可能です。少し考え方を変える必要はありますが、具体的にどのようにすればいいのかについて確認していきます。

法人と任意団体でのクレジットカード

任意団体がクレジットカードを作成するとき、思いつくのは法人カードです。会社用のクレジットカードを法人カードといいますが、法人カードを作成できないかと考えるのです。

法人カードは基本的に会社や個人事業主が発行するものです。法人には株式会社などの他にも一般社団法人、NPO法人なども含みます。法人格をもっているのであれば、問題なく法人カードを取得できると考えてください。

一方で法人ではない団体があります。先に述べたサークルや同窓会組織などです。任意のボランティア団体、OB会などもこうした団体に含まれます。

任意団体であってもクレジットカードを必要とする場面があります。例えば、任意団体用のウェブサイトを開設するときに「サイトの使用料(サーバー管理料)をクレジットカードで支払わなければならない」などのケースです。

こうしたとき、個人のお金で現金立替をしてもいいですが「毎回、銀行やコンビニへ行って支払う」などの面倒な作業が発生します。また、個人での支払いなので後でお金を任意団体の口座から引き出してあなたの口座へ戻し、後で会計報告するなどの作業も待っています。

これらを省くため、任意団体用の法人カードを作るのは大きな意味があります。

任意団体は法人カードを作れない

ただ、ここで大きな問題があります。それは、任意団体用のクレジットカードは発行できないということです。

クレジットカード会社の中には、法人カード規約の中に「非法人たる団体」について明記していることがあります。「非法人たる団体」とは、要は任意団体のことです。そのため、逆に「非法人たる団体」のことが法人カード規則に書かれている場合、法人カードを発行できるのではと考えてしまいます。

例えば、以下のように法人カードによっては規約に「法人または非法人たる団体(以下まとめて「法人」という)のうち、当社が適格と認めた法人を法人会員(以下「会員」という)とします」とあります。

規約にあるため、非法人たる団体(サークルなどの任意団体)であってもクレジットカードを発行できそうな気がします。

しかし、法人カード規約に「非法人たる団体」に関することが明記されているカード会社へ電話したとしても、「法人または個人事業主でなければクレジットカードを作れません。サークルやOB会、ボランティア団体など、任意団体では法人カード発行できかねます」と丁寧に断られます。

私は実際にこのカード会社に電話してみましたが、そのように言われてしまったのです。昔はできたのかもしれませんが、現在は任意団体によるクレジットカード申請を受け付けていないのです。

引き落とし銀行とクレジットカード名義が違っても問題ないのか

そこで、次に思いつく対策として「引き落とし口座とクレジットカードの名義が違っても問題ないのか」ということです。

クレジットカードの保有を検討しているほどの任意団体であれば、専用の銀行口座をもっていることがほとんどだと思います。銀行口座については、任意団体であっても問題なく作れます。例えば、「ABCサッカークラブ」という名義の銀行口座を作ることが可能なのです。

このとき、あなた個人の名義でクレジットカードを発行したあと、実際の引き落とし口座として「任意団体の銀行口座」を指定できないかどうかを考えるのです。要は、クレジットカードを使用したときに現金が引き落とされる口座として、あなたの銀行口座ではなく、任意団体(例えば、ABCサッカークラブ)の銀行口座を指定するのです。

これであれば、クレジットカードの名義はあなたの名前であるものの、実際の引き落としは任意団体にすることができます。ただ、実際のところ引き落とし口座とクレジットカードの名義が違っていると、「名義の相違によって承認できない」として審査に落とされます。

こうした実情があるため、「あなた名義でクレジットカードに申請した後、引き落とし口座を任意団体(サークルなど)に指定する」という作戦は通用しないのです。

なぜ、任意団体はクレジットカードを作れないのか

それでは、なぜサークルやボランティア団体などの任意団体はクレジットカードを作ることができないのでしょうか。これは、責任の所在がわからなくなるからです。

個人クレジットカードであれば、支払いが滞ったときはその人に責任があります。

これは法人カードであっても同様であり、法人カードでは代表者(社長)が連帯保証人になっていることがほとんどです。そのため、法人カードには個人名が記載されますし、会社ではなく代表者宛てにクレジットカードが発行されます。つまり、法人カードの責任の所在は社長自身にあります。

例えば、山本和夫(やまもと かずお)さんが代表(社長)の会社であると、法人カードは以下のように個人名が刻印されます。

個人クレジットカードも法人カードも責任の所在は明らかです。ただ、これが任意団体ではどうでしょうか。もし、任意団体にクレジットカードを発行してしまうと、カードの支払いが滞ったときに誰に責任があるのかわかりません。

サークルなどの銀行口座の資金が足りなくなり、カード支払いできなくなることは珍しくありません。そうしたとき、カード会社にとって「誰に対して支払い請求をすればいいのかわからない」という状況は困るのです。

こうした事態を防ぐため、カード会社では任意団体によるクレジットカード発行を禁止しています。

個人口座で会計処理を行う方法が存在する

それでは、任意団体はクレジットカードを発行できないのでしょうか。そうであれば、例えばウェブ管理料など毎月の支払いが必要になったとき、「あなたが現金振込を毎月忘れずに行う」などの面倒な作業が発生します。

任意団体はボランティアによる善意で運営されていることがほとんどのため、管理者に無駄な負担がかかるのは考えようです。

そこで、少し考え方を変える必要があります。何をするかというと、個人用の銀行口座を新たに開設して、その口座と新規発行したクレジットカードをヒモづけるようにすれば問題ありません。

あなたの銀行口座を新たに作ったとき、このときの口座を「任意団体用の銀行口座」にしてしまうのです。口座の名義はあなたの名前ですが、実際はそこに任意団体のお金を別会計で管理するのです。

個人口座であれば、問題なくクレジットカードを発行できます。もちろん、このとき作られるクレジットカードの名義は任意団体ではなく、あなたの名前になります。

「既にある任意団体の銀行口座から引き落としを行う」というスマートな方法ではありませんが、このように個人口座をうまく活用すればクレジットカードを作ることができるのです。

組織を退会するときは次の人に託す

このようにしてクレジットカードを作成すれば、毎月の支払いや打ち上げ(飲み会)での支払いを含めて面倒な作業から解放されるようになります。たとえあなたが組織の代表を他の人に託した場合であっても、あなたがその任意団体に所属している間であれば開設した銀行口座やクレジットカードを使い続ければ問題ありません。

ただ、場合によっては任意団体を退会することがあると思います。例えば、「転勤によって異動するため、所属していたフットサルチームを離れないといけない」「事情によって、ボランティア団体を抜けたい」などです。

あなたが組織に所属しているのであれば、クレジットカードの更新や会計処理などのときに問題なく手続きを行うことができます。ただ、所属していない団体のために自分名義の銀行口座やクレジットカードを使わせるのは問題です。

クレジットカードというのは、名義人(所有者)でなければ使うことができません。そのため、たとえ任意団体用としてクレジットカードを作っていたとしても、個人の名義が記載されている以上、そのクレジットカードを活用できるのはあなただけです。

そのため、組織を退会する場合は次の人(その時点で任意団体の代表の人)に託すようにしましょう。新たに別の人の名義で銀行口座を開設させ、そこへ任意団体のお金をごっそりと移動させ、個人用のクレジットカードを新規発行するのです。

こうしたことを行っておくことによって、スムーズに引継ぎを行うことができます。

個人のクレジットカードを活用し、立て替えしても問題ない

また、さらにシンプルな方法も存在します。それは、「個人のクレジットカードを活用することで立て替え払いをする」という方法です。

例えば、サークル活動やボランティア団体のホームページの維持費を支払ったり、飲み会の費用を店でカード決済したりするとき、あなたの個人クレジットカードを活用するのです。

当然ながら、このときの引き落としはあなたの個人口座からになります。そこで、後で任意団体の銀行口座からあなたの口座へ振り込みをするようにするのです。お金の立て替えは普通であるため、多くの任意団体が実施している方法でもあります。

面倒な作業をプラスに考えるべき

サークルを含め、任意団体のお金の管理をするとなると非常に面倒です。クレジットカードを作れないだけで、多くの手間が必要になるのです。

ただ、こうした手間はあるもののプラスに捉えるようにしましょう。基本はあなた名義でクレジットカードを作ったり、立て替えたりする必要はありますが、クレジットカードを利用するとポイントがたまります。

このときのポイントはあなたが好きに活用すれば問題ありません。特にマイルでポイントをためるとなる場合、「マイルは個人にしか付与されない」という性質があるため、強制的にあなたのポイントとしてマイルがたまってきます。

面倒な作業をする代わりとして、クレジットカード利用のときにたまるポイントを自分のものとして活用するといいです。

任意団体によるクレジットカード活用法

ここまで任意団体のクレジットカード発行について述べてきましたが、任意団体は法人カードを作れないため、このように多少は面倒な作業が必要になります。

クレジットカードを作るとき、必ず個人として発行する必要があります。これは会社で同様であり、法人カードであっても個人(代表者)に対して発行されるのです。

ただ、会計を別にして個人口座でクレジットカードを作れば、たとえ任意団体であっても問題なくクレジットカードを発行できます。また、個人クレジットカードで立て替え払いをしても問題ありません。

責任の所在が明確ではない以上、サークルを含め任意団体の名義ではクレジットカードを作れません。こうした方法を理解したうえで、うまくクレジットカードを活用して面倒な作業をなくし、効率化を図るようにするといいです。

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