ステータス性の高い法人カードとして、プラチナカードが存在します。残念ながら、ゴールドカードにコンシェルジュデスクはありません。年会費の高いアメックスのゴールド法人カードであったとしても、コンシェルジュサービスはそこまで充実していないのです。

コンシェルジュデスクを利用したい場合、プラチナ法人カードからになります。ハイステータスなプラチナカードをもつことにより、ようやくコンシェルジュサービスを受けられるようになるのです。

それでは、どのようなビジネスカードをもつのが適切なのでしょうか。コンシェルジュサービスは法人カードによって違いがあるのでしょうか。

これらを明らかにしていきながら、「どのようなプラチナ法人カードのコンシェルジュサービスによって、何を実現できるのか」について比較・解説していきます。

コンシェルジュサービスで可能なこと

まず、プラチナ法人カードのコンシェルジュデスクを活用するとき、どのようなことが可能になるのでしょうか。これについては、秘書のような感じだと考えてください。

社員数の多い企業の社長であれば、新幹線やホテルの予約、接待するためのレストラン選定を含めて秘書が行ってくれます。自分で調べることなどはしません。面倒なことをすべて秘書に投げるのです。

これと同じようなことがプラチナカードのコンシェルジュデスクで可能だと考えてください。例えば以下のようなことが可能となります。

  • 急な出張のため、ホテルや航空券の予約をしたい
  • どうしても行きたいコンサートのチケットを取りたい
  • 接待で使えるレストランを紹介してほしい

また、「20人で19:00から新宿で忘年会をしたいのだが、一人予算5,000円ほどで予約できる店をピックアップしてほしい」「南極に旅行したいので、旅行プランを提案してほしい」などでも問題ありません。

他には、コンシェルジュサービスが真価を発揮する場面にホテルの予約があります。繁忙期だったりイベントがあったりするとき、ホテルは予約を取りにくいです。ただ、ネット上では満室になっていたとしても、コンシェルジュデスクを通せば問題なく予約できることは多いです。

急な出張のとき、新幹線や飛行機については自分で予約できるにしても、ホテルは意外と迷うことが多いです。そうしたとき、代わりに調べてくれるコンシェルジュサービスを利用できれば非常に便利です。

レストラン予約でコンシェルジュを活用した体験談

現在では、私はゴールドカードやプラチナカードを含めた法人カードをいくつも保有しています。割とビジネスは順調なので、いまでは一般カードはもっていません。

ステータス性の高い法人カードを利用していることから、私はコンシェルジュサービスを使用できるのですが、意外とコンシェルジュサービスを重宝しています。前述の通り、秘書のように面倒な作業を代わりに行ってくれるからです。

例えば、私が妻の誕生日を祝うためにレストラン探しを考えたのですが、当然ながら自分で探すのは面倒です。そこで、そのときはコンシェルジュデスクを利用しました。私は三井住友のプラチナカードを保有しているため、そこへ電話することにしたのです。

このときの条件は以下の通りです。

  • 場所は新宿か渋谷
  • 予算は飲み代込みで一人6,000~10,000円
  • 隣同士で座れるカップルシートがいい(L字の席でもいいが対面はダメ)
  • 個室ならなお良いが、個室でなくてもいい

電話口で要望を伝えたところ、「1~2日ほど時間をください」と言われてその場は終わりました。特に急ぐ案件ではなかったので、時間をおいてじっくりと調べてもらった方がいいからです。

そして一日後、14:00くらいに「0120」の番号から電話がかかってきました。どうやら調査が終わったようです。電話で調べてもらったおすすめのレストランを教えてもらいましたが、このときは以下の3店を提案してもらいました。

・グリル&ダイニング マンハッタンテーブル:新宿

コース料理5,800円からあるレストランなので、飲み代を入れても一人7,000円ほどです。隣同士で座ることができ、夜景がキレイで値段は手ごろです。

・ピッツォランテ スパッカ ナポリ:新宿

コース料理5,400円からあるレストランであり、52Fにあるので同じように夜景が非常にキレイです。わりと値段が手ごろにも関わらず、良い雰囲気を演出することができます。

・ザ・レギャン・トーキョー:渋谷

最後は渋谷にあるレストランを紹介してもらいました。コース9,500円からと少し高めですが、やはり雰囲気の良いレストランです。

国内の案内は非常に優れている

「妻を喜ばせるためのデート」ということをくみ取ってくれて、どれも夜景がキレイで雰囲気の良いレストランを紹介してくれました。しかも、中華料理など微妙な感じではなくイタリアンやフレンチなどの店であり、どれも予算内です。

このうち、私は駅の近さを含めたアクセスの良さを考慮して、ピッツォランテ スパッカ ナポリに予約を入れて妻とデートすることにしました。

コンシェルジュデスクへ連絡するとき、日本国内のサービスについてはかなり優秀です。無理難題であってもわりと聞いてくれます。そのため、自分で調べるのが面倒であったり、どうしても行きたいチケットを取りたかったりするとき、コンシェルジュサービスをフル活用しましょう。

私の場合、接待でのレストラン予約では店を調べるのが面倒なので必ず利用していますし、緊急の出張が入ってホテルを取れないときも活用します。どうしても取りたいイベントチケットについてもコンシェルジュデスクに連絡します。

プラチナ法人カードを発行するのであれば、こうしたサービスをできるだけ活用するといいです。

海外のサービスの提案は微妙

日本国内については非常に利用価値の高いコンシェルジュサービスですが、海外となるとあまり使えないように思います。私の勝手な感想になるのですが、海外についてはネットワークが薄いのか日本国内のような優れた提案がほとんどないのです。

例えば私がカンボジアへ出張するとき、現地ツアー(アンコールワット遺跡観光など)を紹介してもらうためにコンシェルジュデスクに電話したところ、「カンボジアには代理店がない」と言われてしまいました。

つまり、カンボジアでの案内・提案については「コンシェルジュのお姉さんが頑張ってネット検索し、その情報を伝える」くらいしかできなかったわけです。そのため、私はカンボジア出張でのコンシェルジュ利用を諦めました。

結局、以下のように現地のトゥクトゥクと交渉して、自力でアンコール遺跡を案内してもらうようにしたわけです。

カード会社はさまざまな代理店とつながっており、そうしたネットワークを使って最適な提案をしてくれます。ただ、代理店がないとカード会社独自の良い提案ができないのです。

また、別の日にバリ島(インドネシア)へ行く機会があったのですが、そのときはバリ島でダイビングをしたいと考え、コンシェルジュデスクに電話することにしました。カンボジアとは違い、バリ島ならどう考えても代理店が存在します。

しかし、提案されたのはよく分からないダイビングツアーでした。それも、一つだけです。仕方ないので、私は自ら日本人経営のバリ島ダイビングショップを探し、依頼することにしました。要は、二度手間になったわけです。

日本国内であると、カード会社は非常に多くのネットワークがあります。しかし、外国になった時点でこれらのネットワークが非常に薄くなります。そのため、外国だとコンシェルジュサービスの威力が急に弱まるのです。

・航空券の手配や高級ホテル予約なら問題ない

もちろん、海外が手薄とはいっても、航空券の手配をしたり高級ホテルを調べてもらったりすることについては、コンシェルジュデスクは問題なく対応できます。「ハワイで一部屋3人、予算2万円ほどのビーチリゾートホテルを紹介してほしい」などは問題ありません。

航空会社や高級ホテルとカード会社はつながりが強いです。日本国内に航空会社や高級ホテルはいくらでも存在するため、つながりがあるのです。

ただ、これが現地ツアーや格安ホテル、レストランのように、現地だけに存在する商品やサービスとなるとプラチナカードのコンシェルジュデスクは急に機能不全に陥ります。これについては、そういうものだと諦めるしかありません。

・カード会社によって強みが異なる

なお、プラチナカードのコンシェルジュデスクとはいっても、カード会社によって対応は異なります。基本はレストランや航空券、ホテルなどカード決済可能なサービスでなければ案内してもらえません。ただ、カード会社によっては現金決済しか方法がないのに頑張って調べてくれることもあります。

他にもアメックスであれば、当然ながら本社のあるアメリカ国内は非常に強いネットワークがあります。アジアやヨーロッパでは使い物にならないアメックスですが、日本とアメリカでは強いのです。

他にもJCBであれば、基本的に海外はダメですが例外的にハワイについては非常に強いです。このように、カード会社ごとに得意分野は異なるのです。

コンシェルジュデスクへの電話方法

それでは、どのようにしてコンシェルジュサービスを利用すればいいのでしょうか。まずは電話することになるのですが、基本的に電話代は無料です。「0120」から始まるフリーダイヤルであり、携帯電話からであっても無料電話となることがあります。

ちなみに、電話番号は「カード会社名 コンシェルジュ プラチナ」と検索すれば問題ありません。例えば、「三井住友 コンシェルジュ プラチナ」となります。

三井住友カードのプラチナコンシェルジュデスクの場合、以下のように公式サイトが表示されます。

または、プラチナカード裏面にある電話番号にかけても問題ありません。以下のように、法人カードの裏面には必ずカード会社の電話番号が記載されています。

特にクレディセゾンやJCBについては、プラチナコンシェルジュデスクに電話をかけるときはカード裏面にある電話番号にかけるようになります。

メールで対応できるカードは少ない

なお、コンシェルジュデスクを利用するときに気になるものとして、「メールでは対応してくれないのか?」ということがあります。これについては、私も不便に感じました。電話だと出れないことがあり、その場合は折り返し電話をしなければいけません。

一方のメールであれば、非常に気軽です。電話で24時間365日対応してくれるとはいっても、深夜に電話するのはどうしても気が引けます。また、メールなら返信をいつでも見ることができます。

これについて三井住友やクレディセゾンなどにも聞いてみましたが、どうやら電話だけの対応のようです。

ただ、プラチナ法人カードの中にはメール対応のコンシェルジュデスクも存在します。その一つがアメリカン・エキスプレス・ビジネス・プラチナ・カードです。本家アメックスのプラチナ法人カードであり、年会費13万円です。

また、同じくハイステータスなクレジットカードとして知られるラグジュアリーカードについてもメール対応可能です。年会費10万円と非常に高額ですが、ラグジュアリーカードではアメックス以上のコンシェルジュサービスが存在します。

しかし、例えばアメックス・ビジネス・プラチナはインビテーション(招待制)であるため、通常の方法では申し込みができません。また、メール対応可能な法人カードはどれも非常に年会費が高く、手を出しにくいカードになっています。

それでも問題ない場合は頑張ってこれらのカードに申し込むといいです。ただ、申し込みのハードルが高いため、メールは諦めて「電話で対応してくれるコンシェルジュサービス」を素直に利用するようにしましょう。

コンシェルジュの優れたプラチナ法人カード比較

プラチナカードのコンシェルジュとはいっても、万能なわけではありません。確かに優れていることは認めますが、私の個人的な感想をいうと「国内に限る」ような気がします。海外での現地サービスになると、急に提案内容が弱くなります。

おそらく代理店が少なくネットワークがあまりないからなのでしょうが、国内に比較して、海外についてはそこまで期待してはいけません。

もちろん、海外ではあっても航空券や高級ホテルなど日本でも大きなネットワークを活かせる場合は問題ありません。ただ、現地に存在するサービスを利用しようとしても、大した提案はできないのです。

逆に言えば、日本国内であればかなりコンシェルジュサービスは活用できます。私もわりと頻繁に利用しています。しかも、私は一人予算4,000~5,000円ほどの飲み会であっても利用しています。

必ずしも「高額な買い物でなければ利用してはいけない」というわけではありません。コンシェルジュサービス自体は無料で利用できるため、積極的に秘書サービスとして活用するといいです。

なお、こうしたコンシェルジュサービスを活用できるプラチナ法人カードの中でも、お勧めできる法人カードとして以下のようなものがあります。

セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード

プラチナ法人カードの中でも、最も手軽なカードがセゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードです。年会費2万円ですが、年間200万円以上のカード利用額があれば年会費1万円まで下がります。

さらに審査基準は甘く、登記簿謄本や決算書の提出が不要なので誰でも審査に通過します。

それにも関わらず、ビジネスカードの内容は優れています。

ポイント還元率は1.125%(JALマイル)とトップクラスであり、利用限度額もかなり高額です。もちろん、クレディセゾンの中で最もランクの高い法人カードであるため、コンシェルジュサービスも充実しています。

プラチナカードなので空港ラウンジは使えますし、海外旅行傷害保険も充実しています。そのため、プラチナ法人カードの中でも非常に人気です。

三井住友ビジネスプラチナカード for Owners

プラチナ法人カードをもつとき、ステータス性を重視するなら三井住友ビジネスプラチナカード for Ownersです。年会費は5万円です。

クレジットカードの大手である三井住友カードが提供するカードであるため、コンシェルジュサービスはかなり良いです。ただ、ここで紹介した通り三井住友カードであっても海外での提案内容はかなり弱くなります。

ステータス性が高いにも関わらず、三井住友ビジネスプラチナカード for Ownersは審査がゆるいです。登記簿謄本や決算書の提出が不要だからです。法人は審査対象にならないため、創業直後や赤字の企業でも審査に通ります。もちろん、個人事業主・フリーランスも申し込み可能です。

ポイント還元率は実質1%と非常に優れていますし、当然ながら空港ラウンジや旅行保険が付くだけでなく、「タクシーチケットを手配できる」「電子マネーを使える」「新幹線のお得な割引サービスがある(プラスEX)」など、その他の特典も手厚いです。

年会費は高いものの、三井住友ビジネスプラチナカード for Ownersでは年会費に見合った優れたサービスを受け取ることができます。また、VISAかMaster Cardから選べるため、全世界で決済できます。アメックスやダイナース、JCBのように「海外で決済できない場合がある」ことはほとんど起こりません。

JCBプラチナ法人カード

JCBが提供するプラチナカードとして、JCBプラチナ法人カードがあります。年会費3万円の法人カードです。

JCBなので日本国内だけでなく、ハワイについてもコンシェルジュサービスが行き届いています。ただ、その他の海外については弱くなります。基本は日本国内でコンシェルジュサービスを活用しましょう。

プラチナカードなので利用限度額は高いです。また、プラチナカードの基本となる空港ラウンジは付いていますし、海外旅行傷害保険も高額です。

ただ、残念なのはポイント還元率が低いことです。還元率0.5%です。ただ、年間300万円以上の利用があれば、還元率0.85%まで上がります。

また他のプラチナカードと比較すると審査基準はかなり高いため、簡単に申請できるわけではありません。少なくとも、設立直後の企業が申し込むカードではありません。審査は甘くなく、スペックも普通ですが、オーソドックスなプラチナ法人カードがJCBプラチナ法人カードです。

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